※最新版のレビューは以下の記事をご覧ください。
行政書士試験を独学で勉強する方は、全範囲を網羅している一冊もののテキストを買う人が多いと思います。
一冊もののテキストは多くの種類が出版されているため、どれを買えば良いか迷いますよね。
私の場合は『合格革命』の基本テキストを使いました。
この記事で『合格革命』の基本テキストについて詳しくご紹介するので、これから勉強される方に参考にしていただければ嬉しいです。
※2019年3月4日、2019年度版のレビューとしてリライトしました。
目次
そもそも基本テキストは必要?
具体的な話に話に入る前に、「そもそも基本テキストって買った方が良いの?」という疑問について考えておきましょう。
(ここで言う「基本テキスト」とは、全科目を網羅した1000ページ前後のテキストを指します。)
行政書士試験の独学法をネットで検索すると、「基本テキストは初学者には難しいので買わないほうが良い」という意見をときどき目にします。
確かにそういう考え方もあると思うんですね。
基本テキストは1冊で試験範囲を網羅しているため、テーマごとの解説は簡潔になっています。
そうするとどうしても、これだけでは理解できないところも出てくる場合があります。
私の場合も結局、基本テキストに加えて『よくわかる行政法』などのシリーズを揃えました。
しかしそれでも基本テキストはあった方が良いと私は考えます。
なぜなら1冊で試験範囲全体を把握できるから。
行政書士試験は科目も問われるテーマも多いので、混乱しがちなんですね。
そんな試験の全体像を把握するために基本テキストが役立ちます。
また、勉強中にわからないことがあったとき、辞書的な使い方ができるのが便利です。
1冊持っていると、最初から最後まで活躍してれますよ。
『合格革命 行政書士 基本テキスト』の特色
私は基本テキストとして、定評ある早稲田経営出版の『合格革命 行政書士 基本テキスト』を選びました。
ここから、この基本テキストの特色を写真付きでご紹介します。
全ページカラーで見やすい
全編フルカラーであることは、この基本テキストの大きな特色です。
まずテキストを横から見てみましょう。
色分けされていますね。憲法・行政法・民法など、科目ごとに色が分かれているので必要な所をすぐに見つけられます。
次に中身です。
行政法のページはオレンジ色がメインカラーですね。
必要に応じて他の色も使われていることがわかります。
重要語句は赤文字になっています。
ページの脇には側注がいくつか設けられていますが、ここも色分けされています。
基本的な事項は赤、応用的な事項は青になっているんですね。
初めて読むときは赤の側注だけ読む、などの工夫ができます。
図表にも色が使われていますが、不必要に多くの色を使っていないのが良いと思います。
いずれも薄めの色となっているので、紙面がスッキリしています。
さらに2019年度版は、重要箇所の赤文字が薄めの印字になり、赤シートで隠せるようになりました!
本文中はもちろん、引用条文や図表中にも赤文字があるので、付属の赤シートを使って復習しながら読むと効果的でしょう。
わかりやすい説明と充実した側注
合格革命の基本テキストは、全体を通して洗練されたわかりやすい解説が特徴です。
図表や関係図も多用しており、初学者の私でも付いていくことができました。
難しいテーマについては『よくわかる』シリーズで補うこともありましたが、1冊もののテキストとしてはとても優秀だと思います。
必要な条文・判例が豊富に掲載されており、「六法も判例集も不要」と謳われているほどです。
また、各ページに設けられた側注が充実しています。
側注は赤色の基本事項と青色の応用事項に分けられており、内容は以下のとおりです。
<基本事項の側注>
- 用語
- 具体例をイメージ
- 重要判例
- よくある質問
<応用事項の側注>
- 過去問チェック
- 引っかけ注意
- 受験テクニック
- 記述対策
- 法改正情報
これらの側注のおかげで、基本テキストとは言いながら、受験知識の多くを網羅した辞書的なテキストとしても使うことができるのです。
実際この合格革命基本テキストは、他社の同様のテキストと比べても情報量の多さに定評があります。
「よくある質問」「引っかけ注意」など、役立つ側注が多いと感じました。
過去の出題傾向の詳細な分析
行政書士試験専用のテキストらしく、過去の出題傾向の分析もしっかり載せられています。
各科目、どの年にどの分野での出題があったのかがわかる表も載っています。
どこを重点的に勉強すれば良いかが書かれており、バランス感覚を持って勉強するのに役立ちました。
『基本テキスト』の前に『スタートダッシュ』を読むのもおすすめ
じつは『合格革命』シリーズには『スタートダッシュ』という入門テキストも用意されています。
ページ数は250ページほどで、基本テキストの4分の1程度。
中身はこんな感じです。
内容は基本テキストの抜粋に近いものですが、初学者のためのコラムがあったり、テーマごとのポイントをQ&A方式がまとめてあるので読みやすいと思います。
スッキリとまとめられているので、試験近くになってからちょっとした確認のために開くことも多かったです。
まとめ
独学者にとって基本テキストは便利な1冊です。
もちろん、どこの基本テキストを選んでも最低限必要な情報は載っていると思います。
でも、せっかく勉強するなら愛着を持てる1冊を選びたいですね。