一冊もののテキストとして人気が高い伊藤塾の『うかる!行政書士 総合テキスト』が全面的にリニューアルされました。
これまでも、付録のハンディ六法が魅力だった本テキストですが、2019年度版は全編フルカラーになったんです。
この記事では、リニューアルされた『うかる!行政書士 総合テキスト』を詳しくレビューしてみたいと思います。
目次
『うかる!行政書士 総合テキスト』の特色
『うかる!行政書士 総合テキスト』は、伊藤塾が監修した一冊もののテキストです。
行政書士試験の試験科目すべてを1冊で網羅しており、初学者にも理解しやすい内容となっています。
特色をいくつかご紹介します。
理解が深まるフルカラー
2018年度版まで2色刷りだった本テキストですが、2019年度版からフルカラーになりました。
やはりフルカラーは見やすいですね。
しかも、本文中の重要箇所は赤文字で強調されています。
テキストには赤シートが付属しているので、復習の際に役立つことでしょう。
フルカラーではありますが、ゴチャゴチャしすぎず、書き込みやマーカーの邪魔にならないよう配慮されています。
役立つ図表が多い
手続きの流れや似た制度の違いなど、文章ではわかりにくい内容が図表で示されています。
伊藤塾のテキストは、理解に役立つ効果的な図表が多いと思いました。
「図表になっているといいな」と思うものがしっかり載っている感じです。
とくに、行政法の不服申立てや行政訴訟の流れがわかるフロチャートはおすすめです。
充実したコラム・側注
側注では、注意すべきポイントや語句説明、過去問チェックなどの情報が簡潔にまとめられています。
おもに2周目以降の学習で活用することにより、一歩進んだ知識を身につけることができるようになっているようです。
側注、本文中を問わず登場するコラム「Festina lente」はラテン語で「ゆっくり急げ」という意味で、少し時間をかけて勉強すべきポイントが解説されています。
緩急のきいた構成で、飽きずに勉強できそうですね。
スマホで確認!本試験レベル問題
各章末には、「ファイナルチェック」という囲みがあり、基礎知識の確認問題があります。
さらにその下にはQRコードがあり、スマホで読み取ることで本試験レベル問題にアクセス可能。
とくに2周目以降は積極的に活用していきたいですね。
ハンディ六法が付属している
これは『うかる!行政書士 総合テキスト』のお家芸でもありますが、薄型六法が別冊付録としてついてきます。
1cmにも満たない厚さの六法はとても引きやすく、学習期間中ずっと活躍してくれるでしょう。
掲載されている条文は、試験科目にしぼった最低限のもの。
商法・会社法は掲載されていません。
民法、地方自治法は一部条文が省略されていますが、学習上問題はないでしょう。
内容は、シンプルに条文のみの掲載。
一般的な六法と比べて文字が大きく、読みやすいと思います。
判例六法などを使用している方も、1冊あると便利でしょう。
『うかる!行政書士 総合テキスト』の注意点
全面リニューアルした『うかる!行政書士 総合テキスト』は、構成、内容ともにレベルが高い一冊です。
テキストに書かれている通り、1回だけでなく2回以上、繰り返し読むことで知識を身に着けていくことができるでしょう。
ただし、一冊もののテキストは全科目を網羅しているため、知識量には限界があります。
このテキストだけで合格レベルに達することはできないでしょう。
対策として、他の教材を組み合わせて学習することをお勧めします。
- テキストに対応した問題集
- 記述式問題集
- 科目ごとの解説書
- 『うかる!行政書士 民法・行政法解法スキル完全マスター』
- 予想模試
これらを使えば、合格レベルに達することは十分可能だと思います。
とくに、『民法・行政法解法スキル完全マスター』はおすすめです。
ちなみに本テキストについては、「カラフルすぎる」という感想を持った方もいるようです。
好みや相性もあるので、紙面を確認したうえで購入されることをおすすめします。
まとめ
フルカラーになった『うかる!行政書士 総合テキスト』は、内容や図表も全面的に刷新されており、伊藤塾の本気度を感じました。
本書には、テキストの効果的な使い方を含め、行政書士試験を突破するために必要なアドバイスがぎっしり詰め込まれています。
有名予備校ならではの充実した内容となっており、おすすめできる一冊もののテキストです。