2020年度に発刊されたLEC『行政書士 合格のトリセツ』シリーズ。
3年目となる2022年版をご紹介します。

LECといえば『出る順 行政書士 合格基本書』がありますが、それとは大きく異なる特色を持つ本書。
この記事では、『合格のトリセツ 基本テキスト』の特色を画像とともにご紹介します。
(なお本書は東京リーガルマインド様よりご提供いただきました。)

『合格のトリセツ 基本テキスト』のコンセプトは「独学者ファースト」

本書はLECの人気講師・野畑敦史先生執筆のフルカラーテキスト。
「独学者ファースト」をコンセプトに、とにかく分かりやすいこと、無理なく読み進められること、合格レベルの知識を身に付けられることの3点にこだわった書籍です。

便利な5分冊セパレート方式

LEC行政書士 合格のトリセツ 基本テキスト2022

まず大きな特徴といえるのは、5分冊セパレート方式であること。

  1. 憲法
  2. 民法
  3. 行政法
  4. 商法・基礎法学・一般知識
  5. 行政書士試験六法

以上のとおりに分冊されており、持ち運びに便利です。

LEC行政書士 合格のトリセツ 基本テキスト2022

分冊式は、本体から外した時に跡が残ってしまうのが気になりますが、背表紙シールがあるのできれいに使えますね!

LEC行政書士 合格のトリセツ 基本テキスト2022

さらにインデックスシールも付き、使い勝手が向上しています。

理解しやすいフルカラー&赤シート

LEC行政書士 合格のトリセツ 基本テキスト2022

本書はLECの行政書士教材として初めてフルカラーを採用しています。
図解による解説は、法律初学者が内容をイメージするのにピッタリ。
挫折することなく読み進めていけそうです。

LEC行政書士 合格のトリセツ 基本テキスト2022

付属の赤シートを使えば、重要事項の暗記や確認も可能です。

親切な脚注・コラム

LEC行政書士 合格のトリセツ 基本テキスト2022

各ページに脚注があり、補足情報を知ることができます。
用語の意味や一歩踏み込んだ内容がわかりやすく書かれています。

とくに良いと思ったのは、各論点の本試験での出題頻度が丁寧に解説されていること。

  • 「ここは頻出ポイント」
  • 「まれに出題されるので、●●だけは要チェック」
  • 「記述で出題されたことがあるが、出題はまれ」

など、かなり具体的に書かれているため、学習の目安にできるでしょう。

そのほか「ちょっと一息」というコラムが所々に登場。
ほっとする先生の言葉に励まされ、勉強を頑張れそう。
「条文の素読は必要?」など、独学者が疑問に感じることにもしっかり答えてくれていますよ。

別冊でコンパクト六法が付属

LEC行政書士 合格のトリセツ 基本テキスト2022

5分冊のうち1冊は、コンパクト六法です。
試験に必要な科目だけを収めた薄型六法は、学習効率を高めてくれるので重宝します。

LEC行政書士 合格のトリセツ 基本テキスト2022

収録されている法律は、商法・会社法を除く主要なもの。
重要語句が赤字になっており、赤シートを使った学習も可能です。

無料講義動画が見られる

専用ページにアクセスすると、本書と連動した無料講義動画が視聴できます。
野畑先生のわかりやすい動画が順次公開中。
動画は1本20分程度で、本書に書き込みながら進める講義スタイルとなっています。

2022年1月上旬時点で、すでに16本の動画が公開中。
ぜひ活用していきましょう。

「野畑先生のトリセツ的オリエンテーション」で概要がつかめる

LEC行政書士 合格のトリセツ 基本テキスト2022

2022年度版には、新セクション「野畑先生のトリセツ的オリエンテーション」が追加。
12ページにわたって行政書士試験の概要や科目ごとの勉強法を解説しています。

「まとめノートを作るべきか」「模試は受けた方がいいか」などの質問も取り上げられ、安心して学習がスタートできそうです。

『合格のトリセツ 基本テキスト』は独学・初学者におすすめ

以上のように、本書はわかりやすさを重視した内容となっています。
フルカラーで図表を多くし、文章は極力少なく、というのが特色です。
法律初学者にとっては学習を続けやすく、挫折するリスクが小さくなるでしょう。

もちろんテキストとしての機能も申し分ありません。
語句索引・判例索引も付いており、痒い所に手が届く仕様です。

さらに発展的な内容を学習したい方や、文章中心の参考書も欲しいという方には、『よくわかる』シリーズを副読本として使うのもいいかもしれません。

なお、LECの1冊もののテキストには『出る順 行政書士 合格基本書』もあります。
そちらには以下の特色があります。

  • 1テーマを見開き2ページで完結
  • シンプルな2色刷り
  • 情報量が多い

詳しくは以下の記事をご覧ください。

まとめ

本書は初めて法律を学ぶ受験生にとって心強い一冊となりそうです。
テキストは最初から最後まで付き合っていくものなので、よく吟味して自分に合うものを選ぶことをおすすめします。