肢別問題集といえば『合格革命』のものがメジャーですが、『みんなが欲しかった!』シリーズにも肢別問題集があります。
この記事ではまず『みんなが欲しかった!行政書士の肢別問題集』の特色をご紹介します。
その後『合格革命 肢別過去問集』との違い、どちらを使えばよいかを確認していきます。
目次
『みんなが欲しかった!行政書士の肢別問題集』の特色
『みんなが欲しかった!行政書士の肢別問題集』はTAC出版が発行するB6判の問題集。
一問一答式でテンポよくアウトプットできるように作られています。
その特色を詳しく見ていきましょう。
過去問の肢を体系的に並べて出題
本書の問題は、過去問をもとに作られています。
内容が重複するものや法改正によって不要になったものは省略。
各問題は重要度によるランク付けが行なわれています。
含まれる科目は、法令科目すべて。
一般知識は入っていません。
全700ページあまりとボリュームがあり、過去の出題テーマを一通り確認できるでしょう。
(2019年度版と比べて50ページほど増えています。)
章立ては、同シリーズの『行政書士の教科書』とそろえてあります。
問題文に下線あり
問題文には、「〇か×かを判断するためのカギとなる語句」または「この肢を理解・記憶するためのポイントとなる重要語句」に下線が引かれています。
キーワードに注目していくことで効率的に肢を学習し、考え方が身に付けられるようになっています。
学習テンポを重視した構成
解説は簡潔明瞭に書かれています。
誤りの肢については、問題文のどこをどう訂正すれば正しくなるのかが明記されています。
正しい肢については短く事実を述べるのとどめ、テンポよく学習できるよう配慮されています。
赤シートが付属
本書には赤シートが付属します。
解答と解説の重要部分を隠すことにより、効率よく学習できるでしょう。
『合格革命 肢別過去問集』とどう違う?
『合格革命 肢別過去問集』はページ数が900ページ近くと、本書よりもボリュームがあります。
『合格革命』は多肢選択式問題や記述式問題についても一問一答式に仕立て直して掲載しており、過去問をより徹底的に網羅していると言えるでしょう。
価格は『合格革命』が3,800円(税別)、『みんなが欲しかった!』は2,200円(税別)。
そのほか、それぞれが持つ特徴をまとめてみます。
『合格革命 肢別過去問集』にしかない特徴
- 出題年度や問題番号を記載
- 該当するテキストのページを記載
『みんなが欲しかった!行政書士の肢別問題集』にしかない特徴
- 問題ごとにテーマを記載
- 問題ごとに重要度を記載
- 解説に「覚える」「ひっかけ」等のアイコン
- 赤シートが付属
どちらを使えば良いか
両者の特徴を比べてみると、『合格革命』の方が網羅率が高く、より本格的な学習に向いています。
一方『みんなが欲しかった!』の方は問題数が絞られており、初学者でも無理なくこなせそうです。
重要度が表示されている点や、間違い肢の訂正ポイントが明記されている点を見ても、初学者にとってわかりやすいのは『みんなが欲しかった!』の方であると感じます。
実際このような傾向は、『合格革命』と『みんなが欲しかった!』シリーズ全体についても同様です。
「やるからには徹底的に準備したい」という方には『合格革命』シリーズが、「わかりやすい解説で無理なく学習したい」という方には『みんなが欲しかった!』シリーズがおすすめです。
問題数としては、『みんなが欲しかった!肢別過去問集』でも少な過ぎることはないと思います。
いずれにしても、同じシリーズで教材をそろえると効率よく勉強できるでしょう。
まとめ
『みんなが欲しかった!行政書士の肢別問題集』は、一問一答式で法令科目を効率よく学べます。
一問一答式は苦手分野の洗い出しにも有効なので、スキマ時間を使って繰り返し解くことをおすすめします。