※最新版については以下の記事をご覧ください。

2020年度版の行政書士テキストとして、LECから新たなシリーズが発刊されました。
その名も『行政書士 合格のトリセツ』です。

LECといえば『出る順 行政書士 合格基本書』がありますが、本書は大きく異なる特色を持っています。
この記事では、『合格のトリセツ 基本テキスト』の特色を画像とともにご紹介します。
(なお本書は東京リーガルマインド様よりご提供いただきました。)

『合格のトリセツ 基本テキスト』のコンセプトは「独学者ファースト」

本書はLECの人気講師・野畑敦史先生執筆のフルカラーテキスト。
「独学者ファースト」をコンセプトに、とにかく分かりやすいこと、無理なく読み進められること、合格レベルの知識を身に付けられることの3点にこだわった書籍です。

便利な5分冊セパレート方式

LEC行政書士合格のトリセツ基本テキスト

まず大きな特徴といえるのは、5分冊セパレート方式であること。

  1. 憲法
  2. 民法
  3. 行政法
  4. 商法・基礎法学・一般知識
  5. 行政書士試験六法

以上のとおりに分冊されており、持ち運びに便利です。

理解しやすいフルカラー&赤シート

LEC行政書士合格のトリセツ基本テキスト

本書はLECの行政書士教材として初めてフルカラーを採用しています。
図解による解説は、法律初学者が内容をイメージするのにピッタリ。
挫折することなく読み進めていけそうです。

LEC行政書士合格のトリセツ基本テキスト

付属の赤シートを使えば、重要語句の暗記・確認も可能です。

親切な脚注・コラム

LEC行政書士合格のトリセツ基本テキスト

各ページに脚注があり、補足情報を知ることができます。
用語の意味や一歩踏み込んだ内容がわかりやすく書かれています。

とくに良いと思ったのは、各論点の本試験での出題頻度が丁寧に解説されていること。
(上の画像を参照)

  • 「ここは頻出ポイント」
  • 「まれに出題されるので、●●だけは要チェック」
  • 「記述で出題されたことがあるが、出題はまれ」

など、かなり具体的に書かれているため、学習の目安にできるでしょう。

そのほか「ちょっと一息」というコラムが所々に登場。
ほっとする先生の言葉に励まされ、勉強を頑張れそう。
「条文の素読は必要?」など、独学者が疑問に感じることにもしっかり答えてくれていますよ。

別冊でコンパクト六法が付属

LEC行政書士合格のトリセツ基本テキスト

5分冊のうち1冊は、コンパクト六法です。
試験に必要な科目だけを収めた薄型六法は、学習効率を高めてくれるので重宝します。

LEC行政書士合格のトリセツ基本テキスト

収録されている法律は、商法・会社法を除く主要なもの。
ただ、他社では民法が抄録(抜粋したもの)であることが多いところ、LECの場合は全条文を掲載しています。
(『出る順 行政書士 合格基本書』に付属する六法と同じ収録内容。)

改正民法に対応

2020年4月1日から施行される改正民法には、もちろん完全対応しています。
改正があった箇所では、注意を促す脚注も。

LEC行政書士合格のトリセツ基本テキスト

ただし、改正前の内容までは掲載されていません。
もっとも初学者であれば、改正前の条文を知る必要はないでしょう。

『合格のトリセツ 基本テキスト』は独学・初学者におすすめ

以上のように、本書はわかりやすさを重視した内容となっています。
フルカラーで図表を多くし、文章は極力少なく、というのが特色です。
法律初学者にとっては学習を続けやすく、挫折するリスクが小さくなるでしょう。

もちろん情報に不足はなく、テキストとしての機能も申し分ありません。
語句索引・判例索引まで付いており、痒い所に手が届く仕様です。

さらに発展的な内容を学習したい方や、文章中心の参考書も欲しいという方には、『よくわかる』シリーズを副読本として使うのもいいかもしれません。

今年度は、LECの1冊ものテキストが2種類になりました。
『出る順 行政書士 合格基本書』の方には以下の特色があります。

  • 1テーマを見開き2ページで完結
  • シンプルな2色刷り
  • 情報量が多い

詳しくは以下の記事をご覧ください。

まとめ

本書は初めて法律を学ぶ受験生にとって心強い一冊となりそうです。
テキストは最初から最後まで付き合っていくものなので、よく吟味して自分に合うものを選ぶことをおすすめします。

追記:2020年6月より、野畑先生の講義動画を公開する企画が実施されています。講義では本書を使った解説が行われ、理解を深めることができるので、ご活用をおすすめします!詳細は以下の記事をご覧ください。