※最新版については以下の記事をご覧ください。
資格試験においては、過去問をよく知ることが大切です。
また、年度ごとの過去問に取り組むことによって本試験の感覚をつかむこともできるでしょう。
行政書士試験においては、最低でも5年分の過去問に取り組んでいきたいものです。
この記事では、TAC出版『行政書士の5年過去問題集』を詳しくレビューします。
目次
『みんなが欲しかった!行政書士の5年過去問題集』の特徴
5年分の過去問題集は数社から発行されていますが、『みんなが欲しかった!』シリーズの過去問集にはどんな特徴があるのでしょうか。
『問題編』と『解答解説編』の2分冊
もっとも大きな特徴は、『問題編』と『解説編』という2分冊になっていることです。
これはとても使いやすいと思います。
解説部分が分かれていないと、問題と解説を行ったり来たりするのが面倒です。
分冊化されていれば、問題と解説を並べておくことができるので、復習がはかどるでしょう。
出題テーマ一覧や正答率など、分析に役立つデータ
過去5年の出題テーマ一覧表があるので、各科目で頻出のテーマを分析することができます。
また、各問題に正答率が表示されています。
これは、TACが本試験後に行なう採点サービスのデータに基づいています。
正答率表示は、落としてはいけない問題を見きわめるのに役立ちます。
わかりやすく詳しい解説
『解説編』の解説は、とても親切でわかりやすいものです。
各問題の出題意図を解説する「出題ポイント」や、関連情報を伝える「関連知識チェック」も掲載されているため、実力アップに使えます。
法改正がからんだ問題は、改題されている
これは他の過去問題集も同じですが、試験後に実施された法改正がからんだ問題は改題されています。
過去問は試験研究センターのホームページでもダウンロードできますが、法改正がからむ問題をそのまま解くと、古い知識を身につけてしまう可能性も。
やはり、過去問集は最新版を準備する必要があります。
重要な問題、肢には「覚」マーク
解説編において、重要な問題や肢には「覚」マークが、無視して良い内容であれば「捨」マークが表記されています。
過去問で問われたことすべてが重要というわけではないので、重要知識を見きわめる助けになるでしょう。
『解説編』は赤シート対応
『解説編』は赤シートに対応しています。
赤文字になっているのはこの3つ。
- 各問題の解答
- 各肢の正誤
- 解説中の重要語句
これらは付属の赤シートで隠すことができるので、過去問を使って復習をしたり、知識の確認をする際に役立ちそうです。
『みんなが欲しかった!行政書士の5年過去問題集』おすすめの使い方
『みんなが欲しかった!』の過去問集には、過去問分析に役立つデータが多く掲載されています。
ですから、ただ年度ごとに解くだけではなく、出題傾向を自分で分析してみると良いでしょう。
出題傾向は、テキストや参考書にも書かれているかもしれません。
でも、自分で過去問を解き、出題テーマ一覧を研究していくと、傾向を強く認識することができると思います。
それによって、合格のためにするべきことも見えてくるかもしれません。
さらに本書には覚えるべき内容が明確に示されているので、知識の定着のために活用することもできるでしょう。
「覚」マークが付いたところだけをチェックしていったり、赤シートを使って短時間でおさらいしたりといった使い方がおすすめです。
過去問への取り組み方そのものは、重要なので改めて記事にしたいと思います。
まとめ
『みんなが欲しかった!行政書士の5年過去問題集』は、使い勝手が良く、解説もわかりやすく、データも豊富です。
「過去問は一番の教材」と言われているので、十分に活用して合格につなげていきましょう。