行政書士試験においては、3時間で全60問を解き切る必要があります。
皆さんはもう、問題をどの順番で解いていくか、決めていますか?
人によってベストな方法は異なると思いますが、いずれにしても本試験までにしっかりと順番を確立しておく必要があるでしょう。
この記事では、行政書士試験の問題を解く順番として考えられるおもなパターンを取り上げ、それぞれのメリット・デメリットについて考えていきます。
最後に、私の経験談もお伝えします。
目次
すべて出題順のとおりに解く
まずは基本として、素直に問題1から解いていく方法について考慮しましょう。
メリット
すべて出題順のとおりに解いていくメリットは、そのシンプルさです。
あれこれ考えることなく、ただ問題を解くことに集中しやすいでしょう。
順番通り解いていけば、解答用紙の記入ミスも起きにくく、「解答が1つずつずれていた」などの悲劇を防ぐことができます。
デメリット
最初から順に解いていくことの最大のデメリットは、時間配分に失敗するリスクがあることです。
前半の5肢択一式問題に時間を取りすぎて、記述式問題や文章理解などに使える時間が短くなってしまうわけです。
そうならないために、模試等で十分に時間配分を訓練しておく必要があるでしょう。
さらに、出題順のまま解くということは、最初に基礎法学の問題を解くことになります。
しかしこの基礎法学は、奇抜な問題が出されることが多いです。
あえて最初に奇抜な問題をぶつけて、受験者を試しているのかもしれません。
続く憲法の問題も変わった問題が多いので、最初から心が折れてしまう恐れがあります。
最初から解いていく場合、奇抜な問題が多くても動揺しない心の準備が必要です。
一般知識を先に解く
なかには、足切りラインがある一般知識から先に解く方もいます。
メリット
先に一般知識を解いて基準点を確保しておけば、安心して法令科目に取り組むことができそうです。
文章理解は解くのに時間がかかるため、そこだけでも最初に片付けておきたいという方もいるでしょう。
デメリット
先に一般知識を解いた結果、もし自信のない問題ばかりだと、その後ずっと不安を抱えながら法令科目を解いていかなければなりません。
一般知識はまったく予想できないような出題も多いため、わからなくても絶望しない強さが必要だと思います。
さらに、文章理解に時間を書けすぎて、肝心な法令科目の時間が足りなくなってしまう可能性もあります。
しっかりと時間配分をしておく必要があるでしょう。
記述式問題から解く
試験のなかでもっとも配点の大きな記述式問題から解く、という方法もあります。
メリット
確実に点数を稼ぎたい記述式問題に最初に取り組むことで、「時間がなくて記述が埋まらなかった」という事態を避けれれます。
仮にすべて埋まらないとしても、最初に問題を見ておくことにより、選択式問題を解いている途中で答えを思い出すという可能性もあります。
デメリット
配点が大きいだけに、歯が立たなかった場合のショックは大きいかもしれません。
ある程度の覚悟が必要です。
解くのに時間をかけすぎてしまう危険もあるので、しっかりと管理する必要があるでしょう。
どんな順番で解くかは、模試を利用して確立しておく
ここまでに挙げた順番以外にも、いろいろな解き方があるかもしれません。
解く順番の正解は人によって異なりますが、いずれにしても模試を利用してしっかりと順番を確立しておきましょう。
確立されていないと、本番で迷ってしまい、失敗する可能性があります。
どの順番で解くとしても、時間配分をミスしないことがとても重要です。
試行錯誤のうえで解く順番を決めたなら、何度も練習してルーティン化しておきましょう。
そうしておけば、本番で解く順番で迷うことなく、問題そのものに集中できると思います。
ちなみに私は、すべて順番通りに解きました
参考までに、私自身がどの順番で解いたかを書いておきます。
私は、問題1からすべて順番通りに解くことにしました。
性格的に、番号が振られているものは順番通りにこなさないと気が済まないんですね^^;
それから、私は小心者なので、最初に一般知識を解いてもし思うように解けなかったら、絶望してしまうと思ったんです。
記述式から解く方法についても同じですね。
絶望するなら、あとで絶望した方が良いと。
ちょっと弱気過ぎるかもしれませんが^^;
その代わり、基礎法学や憲法が解けないことに対しては心の準備をしていました。
他の科目よりも配点が小さいので、ダメージは小さいとも思いました。
そのため私は模試でも常に順番通りに解いていたのですが、1つだけ誤算がありました。
時間がかかる問題を飛ばす練習をしていなかったのです。
本試験においては、後回しにするべき問題がいくつか出てきます。
問題文が1ページを超える問題や、出題形式が複雑な問題です。
私は模試を解くときに問題を飛ばしたことがなかったため、本番でとても動揺してしまいました。
ですから皆さんは、ぜひ問題を飛ばす練習もしておくことをおすすめします。
まとめ
解く順番にこれといった正解はありませんが、自分なりの方法を確立しておくことが重要です。
模試を使って試行錯誤し、順番を決めたらを繰り返し体に叩き込んでおきましょう。
順番を変える場合には、マークシートのミスに気をつけてください。
また、時間がかかる問題を飛ばす練習も、ぜひしておいていただければと思います。