三省堂の『ケータイ行政書士』シリーズは現在5冊発行されています。

この記事ではその中から、『40字記述』と『一般知識』の2冊をご紹介します。
どちらも120ページほどでコンパクトにまとまっており、スキマ時間を使った学習に良さそうです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

(シリーズの他の教材については、以下の記事をご覧ください。)

『ケータイ行政書士 40字記述』

『ケータイ行政書士 40字記述』は、行政法と民法の基礎知識を文章の形で覚え、実践問題を解いていく教材です。

『ケータイ行政書士 40字記述』の特徴

ケータイ行政書士40字記述

この本は、行政法・民法の主要テーマを網羅しています。

各テーマは見開き完結型で、基礎知識を確認できる「Q&A」と実践問題1問で構成されています。

基礎知識はすべてQ&Aの形で書かれており、記述式で問われそうなポイントを凝縮。
重要語句は赤字になっており、付属の赤シートで隠しながら確認が可能です。

実践問題は過去問または予想問となっています。

『ケータイ行政書士 40字記述』の使い方

この教材は説明型ではなく、すべてがQ&A式で書かれているという特徴があります。
そのため、知識をただ理解するだけではなく、言葉で説明できるようになるための良い訓練になると思います。

たとえば、「法定地上権とは?」と訊かれたらどう答えますか?
この本を繰り返し読むことで、重要知識を適切な言葉で説明できるようになれそうです。

ただし、実践問題は各テーマ1問だけで、過去問も含まれています。
多くの問題に触れたい方は、他の問題集を併せて使うことをおすすめします。

『ケータイ行政書士 一般知識』

『ケータイ行政書士 一般知識』は、一般知識科目の頻出テーマを1テーマ10分程度で学べる教材です。

『ケータイ行政書士 一般知識』の特徴

ケータイ行政書士 一般知識

この本は、一般知識科目の各テーマを見開き完結でテンポよく学んでいくことができます。
左ページは必須知識のまとめ、右ページは過去問をもとにした○✕問題となっており、『ケータイ行政書士』のメインテキストと同じ形式です。

内容は、

  • 第1章 政治・経済・社会
  • 第2章 情報通信・個人情報保護

となっており、文章理解は含まれていません。

必須知識ページの重要語句は赤文字になっており、赤シートを使った学習が可能です。

『ケータイ行政書士 一般知識』の使い方

行政書士試験の一般知識科目は知識を幅広く問われ、年によって傾向が変わるため、対策が難しくなっています。

それでも、過去に出題されてきたテーマについては一通り勉強しておくのが安心でしょう。
この教材は各テーマを短時間で勉強できるため、効率の良い対策ができそうです。

ただし、文章理解が扱われていないことには注意してください。
また、近年は一般知識科目で行政書士業務に関する出題も見られるため、行政書士の主要業務についても簡単に勉強しておくことをおすすめします。

まとめ

『ケータイ行政書士』シリーズはどの本も、文庫本のように気軽に持ち出すことができ、スキマ時間の学習にピッタリな構成です。

どの本もシンプルに書かれているため、メイン教材を補完するサブ教材としての使い方も効果的だと思います。