LECから『2021年版 出る順行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集』が発刊されました。
2018年から記述式問題集を出しているLECですが、年々充実した内容となっています。
この記事では、本書の特色を詳しくレビューし、効果的な使い方を考えます。
目次
LEC『出る順行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集』の特色
LEC『出る順行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集』は、本試験レベルの予想問題を多数収録したLECの問題集。
テキストとのリンク、重要度・難易度の表示など基本機能はもちろんしっかり押さえています。
ここからは、その他の特色をくわしく見ていきましょう。
十分な問題数
他社の記述式問題集と比べて際立っているのは、収録されている問題の数。
問題数は以下のとおりです。
<記述式>
民法・・・・64問
行政法・・・32問
<多肢選択式>
憲法・・・・12問
行政法・・・18問
じつに合計126問もの問題を掲載しています。
しかもすべてがオリジナル予想問題。
過去問との重複はないので、新鮮な問題に多数触れることができます。
問題のレベルも、ストレートな問題から少しひねった問題まで変化に富んでおり、実践的です。
問題を解く手がかりに「筆者からのひとこと」
各問題には、「著者からのひとこと」というコラムが付いています。
これは、問題で問われているテーマや解法を導くためのヒント。
記述式に慣れていないうちは、このコラムを参考にしながら解くと良いかもしれません。
また、解き終わってから読めば、出題者の意図を考察する訓練にもなりそうです。
充実した解説
記述式問題の解説ページには、解答例のほか、以下の情報が盛り込まれています。
- 配点の目安
- 解答のポイント
- 詳しい解説
- 『合格基本書』とのリンク
- 「プラスアルファ」(関連知識)
とくに「プラスアルファ」のコラムでは、問題に関連した基礎知識や発展的な知識を紹介し、総合的な実力アップを図ることができるようになっています。
多肢選択式の方も、同様の充実した解説ページとなっています。
別冊解答用紙付き
巻末には、別冊の解答用紙が付いています。
私は記述式問題の練習のために方眼ノートを購入して対応したので、もともと解答用紙が付いているのはとても便利だと思います。
巻頭で「傾向と対策」を特集!
巻頭には、5ページにわたる特集を用意。
記述式・多肢選択式それぞれの傾向と対策や解き方が解説されています。
LEC『出る順行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集』の効果的な使い方
本書は他社の記述式問題集と比べて問題数が多く、すべてがオリジナル問題となっています。
重要テーマがしっかり網羅されているので、繰り返し解くことによって合格力を身に着けていくことができるでしょう。
本書に取り組む効果として、苦手なテーマを洗い出すことができると思います。
見つかった弱点は『合格基本書』や『基本問題集』に戻って強化し、穴のない対策を心がけましょう。
本書は本試験での予想的中率が高く、それも大きなメリットではあります。
が、個人的にはそこに期待するよりも、良質な問題によるレベルの底上げが重要ではないかと思います。
なお、別冊の解答用紙は収録されている問題数の分が用意されています。
繰り返し解きたい方は、この解答用紙を事前にコピーして使用するといいでしょう。
まとめ
記述式問題は配点が大きく、総合力が試されるため、なるべく多くの問題に触れておきたいもの。
LECの記述式問題集はその点で魅力的です。
もちろん解説ページも充実しています。
解答用紙まで付いているという徹底ぶりは、受験生に寄り添った作り込みを感じさせます。