※最新版については以下の記事をご覧ください
基本的な学習が一通り終わると、知識の集約や弱点の強化をしていく作業が必要です。
また、本試験が近づくと、知識の総まとめをするツールがあると便利でしょう。
LECの『出る順』シリーズには、そんな目的にピッタリな『最重要論点250』という書籍があります。
この記事では、本書の特色を詳しくレビューし、効果的な使い方を考えます。
目次
『出る順行政書士 最重要論点250』の特色
本書は、資格予備校LECが出版するB6判の教材です。
行政書士試験の全科目について、必修事項を厳選して掲載しています。
その特色を詳しくみていきましょう。
合計250の論点で必修事項を網羅
試験傾向を分析し、各科目から重要論点を抽出。
全科目合計で250の論点にまとめられています。
他社のまとめ本と比べて分量はやや多めですが、これは「合格に必要なエッセンスを削ぎ落としてしまうことがないように」との配慮なのだそう。
もちろん、全体としてはとてもコンパクトにまとまっています。
各論点は、1~3ページを使って整理されており、重要事項が短時間で復習できるでしょう。
憲法や行政法で判例が重要な論点では、おもな判例がまとめて掲載されています。
豊富な図表で知識を整理
各論点は、豊富な図表を使ってまとめられています。
知識を俯瞰して見ることができ、記憶の助けにもなるでしょう。
学んだことを自分で図表にするのも勉強になるのですが、大変な労力と時間がかかります。
本書は、忙しい受験生の味方になってくれるでしょう。
文章だけでは理解しにくい専門用語も、図表を使うとパッと理解できたりするのが不思議ですね。
重要度、ワンポイントアドバイスの掲載
各論点には重要度がA、Bの2段階で表記されているため、学習の目安にできます。
また、本書は単に知識をまとめただけではなく、「試験のツボ」というコラムをところどころに掲載。
学習のヒントとなる補足的な情報が掲載されています。
赤シートが付属
重要箇所は赤文字になっており、付属の赤シートを使って隠しながら学習できます。
とくに直前期の知識チェックに活躍しそうです。
用語を正確に覚えることは、記述式の対策にもなります。
用語索引、判例索引
巻末には、用語索引と判例索引が付いています。
他の問題集や模試の復習をしているときなど、ちょっとした知識の確認をするのに便利です。
『出る順行政書士 最重要論点250』の効果的な使い方
本書は、基本学習を終えた方の知識チェックや直前期の復習に役立ちます。
(もちろん、初学者が試験を概観する目的で使うこともできるでしょう。)
本書を十分に活用するためには、まず一通りのインプット&アウトプットが終えてから本書を一読してみると良いでしょう。
この時、比較的よく理解できている論点とそうでない論点を仕分けるようにします。(弱点把握)
その後の学習では、見つかった弱点を強化することを意識します。
本書には索引も付いており、ちょっとした知識の確認に便利です。
学習時はいつも横に置いておき、曖昧な知識が出てきたときには確認すると良いでしょう。
直前期(9月以降)になったら、赤シートを使って繰り返し本書を読み、重要な言葉を覚えるように努力します。
(逆にそれまでは「理解」を重視するべきでしょう。)
本書を十分に使い込んだ方であれば、本試験当日も本書を使って最終確認をすると良いと思います。
まとめ
『出る順行政書士 最重要論点250』は、コンパクトでありながら、本試験に必要な知識がしっかり収められています。
図表を多く使っているので、知識の整理や復習に役立つでしょう。