LECから2022年度版『出る順行政書士 ウォーク問過去問題集』の最新版が発行されました。
過去問には、年度ごと掲載したタイプと科目ごとに分類したタイプがありますが、本書は後者にあたります。

この記事では、本書を画像付きでくわしくレビューし、効果的な使い方を検討します。

『出る順行政書士 ウォーク問過去問題集』の特色

『出る順行政書士 ウォーク問過去問題集』は、大手資格予備校のLECが発行した過去問題集。
過去10年分の本試験問題を収めており、十分な過去問対策が可能です。

本書は①法令編 ②一般知識編の2冊に分かれています。
書籍サイズは同シリーズの『合格基本書』(A5判)と比べて一回り小さなB6判。
持ち運びがしやすく作られていますね。

ここから、本書の特色をくわしく見ていきましょう。

『法令編』は一体型からセパレート式に変更

LEC行政書士 ウォーク問過去問題集 2022

2022年度版は『法令編』が3分冊のセパレート式に変更。
「ウォーク問」の名にふさわしく、持ち歩きがしやすい仕様です。

さらに携帯性を重視される方は、電子書籍版を利用するのも良いでしょう。

なお『一般知識編』は360ページほどで、元々分冊にはなっていません。

過去10年間の本試験問題すべてを項目別に掲載

LEC行政書士 ウォーク問過去問題集 2022

本書は、過去10年間の本試験問題すべてを収録しています。
問題の並び順は年度ごとではなく、各科目、項目別にまとめられています。
10年分の過去問(計600問)を解けば、過去問対策としては十分と言えるでしょう。

法改正にからむ問題は、現行法にそった内容に改題されているので安心。
また、各問題を年度ごとに並び替えた対応表も掲載されているので、年度ごとの過去問を追いたい場合に便利です。

ちなみに、没問になった過去問もしっかり掲載されています!
(出題形式は工夫されています)

LEC行政書士 ウォーク問過去問題集 2022

基本的な機能を完備

LEC行政書士 ウォーク問過去問題集 2022

問題集としての基本機能は、もちろんしっかり押さえられています。

  • 『合格基本書』該当ページ
  • 重要度
  • 正否チェック欄(3回分)
  • 正答率

とくに、問題ごとの正答率は助かります。
これはLECの採点サービスを利用した受験者のデータを元にした、貴重な情報です。
独学者は客観的に自分の力を測るのが難しいもの。
こうしたデータを参考に弱点を発見・強化することは、モチベーション維持にもつながるでしょう。

ていねいな解説+ワンポイント・アドバイス

原則として1問ごと、表ページに問題が、裏ページに解答・解説が掲載されています。
解説はていねいで、根拠となる条文番号や判例も参照されているので、発展的な学習も可能です。

問題によっては「ワンポイント・アドバイス」を掲載。
学習方法や実戦的な攻略法が紹介されています。

 

「専任講師が教える合格テクニック」

LEC行政書士 ウォーク問過去問題集 2022

各科目の冒頭には、「専門講師が教える合格テクニック」というページがあります。
LECの横溝先生、野畑先生などの人気講師が、各科目の攻略法を教えてくれます。
2ページにわたって、各科目の出題ウエイトがわかるグラフや合理的学習法を紹介。

とくに独学者にとって、人気講師によるアドバイスは心強いですね。

『出る順行政書士 ウォーク問過去問題集』の効果的な使い方は?

LECの『出る順行政書士』シリーズで揃える場合は、まず『基本問題集』で基礎を固めてから本書に取り組むと良いでしょう。
もちろん他のシリーズを使っている方でも、過去問対策として本書を利用する価値は大きいと思います。

本書は過去問が項目別に分類されているので、苦手分野を見きわめるのに役立ちます。
問題を解きながらウィークポイントを分析し、レベルの底上げを図りましょう。

とくに行政法や民法は、特定の分野に山を張るのではなく、すべての単元を網羅的に理解している必要があります。
10年分の過去問を使い、徹底的に理解を深めていきましょう。

本書は、過去問そのものの分析にも役立つ構成です。
各単元でどんな過去問が出ているのかを分析したり、最近出題されていない分野を探ったりするのも良いでしょう。
理解が進んできたら、各問題を肢ごとに分析するのも効果的です。
とにかく単元ごと徹底的に理解したいという方に、この過去問集はうってつけでしょう。

先述の通り、本書は電子版も用意されており、モバイル性を重視する方におすすめです。
外出時にスキマ時間を使って過去問を解き進めると力が付きそうです。

ちなみに私の場合は、年度ごとの過去問しか使いませんでした。
実力を正確に試せるのは年度ごとの過去問だけだと思い、本番同様に過去問を解きたかったからです。
でも今になってみると、このような項目別の過去問を早くから使って徹底的に学習する方が効果的だったかな、という思いもあります。

まとめ

『ウォーク問 過去問題集』は過去問対策の決定版となっています。
くり返し解いて弱点をつぶし、合格レベルの力を身につけていきましょう。