『みんなが欲しかった!行政書士』シリーズは、初学者向けの教材がそろっています。
今日取り上げるのは、インプット後の復習や直前期の確認に便利な『最重要論点150』。
この記事では本書を詳しくレビューし、他社の教材と比較してみます。
目次
『みんなが欲しかった!行政書士の最重要論点150』の特色
本書は、資格予備校TACが出版するB6判の教材です。
行政書士試験の全科目について、必修事項を厳選して掲載しています。
その特色を詳しくみていきましょう。
合計150の論点で必修事項を網羅
![みんなが欲しかった!行政書士の最重要論点150](https://gyosho.net/wp-content/uploads/2020/05/P2720609.jpg)
試験傾向を分析し、各科目から重要論点を抽出。
全科目合計で150の論点にまとめられています。
すべての論点が見開き2ページで整理されており、重要事項が短時間で復習できるでしょう。
憲法や行政法で判例が重要な論点では、おもな判例が掲載されています。
取り上げられている判例は少ないものの、事案の概要や判旨がやや詳しく掲載されています。
また巻末付録として、各科目で覚えておくべき「数字」をまとまた表を掲載。
数字を問う問題も時々出題されるため、最低限この表にあるものは覚えておきたいです。
(重要な「数字」関係の知識が過不足なくまとめられており、重宝しそうです。)
豊富な図表で知識を整理
![みんなが欲しかった!行政書士の最重要論点150](https://gyosho.net/wp-content/uploads/2020/05/P2720610.jpg)
各論点は、豊富な図表を使ってまとめられています。
知識を俯瞰して見ることができ、記憶の助けにもなるでしょう。
学んだことを自分で図表にするのも勉強になるのですが、大変な労力と時間がかかります。
本書は、忙しい受験生の味方になってくれるでしょう。
難しい論点も、図表を使うとすぐに理解できたりするのが不思議ですね。
重要度、テキスト該当箇所の掲載
![みんなが欲しかった!行政書士の最重要論点150](https://gyosho.net/wp-content/uploads/2020/05/P2720612.jpg)
各論点には重要度が3段階で表記されているため、学習の目安にできます。
また、『行政書士の教科書』に準拠しており、各論点にリンクするページが掲載されています。
知識があやふやな部分はすぐにテキストに戻って復習できるでしょう。
赤シートが付属
![みんなが欲しかった!行政書士の最重要論点150](https://gyosho.net/wp-content/uploads/2020/05/P2720613.jpg)
重要箇所は赤文字になっており、付属の赤シートを使って隠しながら学習できます。
とくに直前期の知識チェックに活躍しそうです。
用語を正確に覚えることは、記述式の対策にもなります。
LEC『出る順行政書士 最重要論点250』との比較
本書を、LECから出ているまとめ本『出る順行政書士 最重要論点250』と比較してみましょう。
まず論点の数は、本書が150、LECが250です。
これは論点の区切り方次第なので、本書の情報量が大幅に少ないというわけではありません。
ページ数は20ページほどの差なので、本書も十分の情報量であると言えます。
各論点のページ数は、本書が一律2ページ、LECは1~3ページです。
本書は全論点が見開き完結型なので、閲覧性、検索性に優れています。
テキストとのリンク表示は、本書にはありますが、LECはありません。
この点では、テキストとの行き来がしやすい本書が有利です。
用語索引、判例索引は、本書にはありませんが、LECのものにはあります。
学習時のちょっとした調べ物に使うには、LECのものの方が良いでしょう。
以上、2冊のおもな違いをご紹介しました。
各自の使用方法に合わせて選ぶことができますが、基本的には1つのシリーズにそろえて使うのがベストでしょう。
いずれの書籍も、普段の復習や直前期のチェックに活躍してくれます。
(ちなみに金額は同じです。)
まとめ
『みんなが欲しかった!行政書士の最重要論点150』は、コンパクトでありながら、本試験に必要な知識がしっかり収められています。
図表を多く使っているので、知識の整理や復習に役立つでしょう。