「模試を何度も受けているけど、合格できる気がしない!」

そんなふうに感じたことはありませんか?
模試はもちろん大切ですが、有効活用しなければ合格には結びつきません。

この記事では、行政書士試験における模試の活用法をお伝えします。
模試を受ける前、受けるとき、受けた後に分けてご紹介するので、ぜひ役立ててくださいね。

なお、模試にはスクールで実施されるものと市販のものがありますが、この記事ではどの模試にも共通する活用法を取り上げます。

それではまいりましょう!

模試を受ける前

模試には「本試験の予行練習」としての役割がありますが、せっかくなので「本試験直前」の練習もしておきましょう。

本試験の直前には、六法、参考書、自作のノートなどを使って最終チェックを行なうことになるでしょう。
ですから模試を受ける直前にも、自分なりに情報をまとめたものを使って”最終チェック”をしてみると良いと思います。
こうすることで、知識を最大限に引き出せる状態で試験に臨む練習になります。

ちなみに本試験では、試験開始30分前に参考書等をしまうよう指示されます。
ですから模試を受けるときにも、30分前からは何も見ないようにするのも良い方法です。

模試を受けるとき

模試を受けるときは、本試験と同じような緊張感をもって臨むことが大切です。
とくに、以下の点で本試験をイメージしながら取り組むと良いでしょう。

問題を解く順番

解く順番は、人によって大きく異なります。
すべて順番通りに解く方法、一般知識から解く方法、文章理解から解く方法などが考えられますね。
自分の方法が定まっていない方は、模試でいろいろと試してみましょう。

時間配分

模試を解く際には、どの科目に何分使ったかをしっかり記録しておくと良いでしょう。
何回か模試を受けるうちに、どのような時間配分で解くのが良いか見えてくると思います。
科目ごとの時間配分が定まっていると、本試験でも落ち着いて解き進めることができるでしょう。

どんな問題を後回しにするか

行政書士試験には、解くのに時間がかかる問題がときどき出てきます。
5肢択一式問題の中では、正しい(あるいは誤りの)肢の個数を答える問題は時間がかかると言われています。
そのような問題が出てきたときにどうするか、考えておきましょう。

私は、模試ではどんな問題が出てきても順番通り解いていたのですが、本試験で初めて「後回し」をせざるを得なくなり、かなり焦りました。
本試験では、見たこともないややこしい問題が出題されることもあるので、心の準備をしておきましょう。
やはり模試は本試験で出そうな問題を中心に出題するため、大胆な問題が作りづらいのかなと思います。

見直しの方法

模試ではなかなか見直しまでしない、という方も多いと思います。(私もそうでした。)

しかし、見直しも練習しておかないと、本試験で動揺するかもしれません。
本試験で初めて「見直し」をして、答えを変えたら間違えた、という経験を聞くことがあります。

本試験でどのように見直しをするのか、見直しをして迷いが生じたらどうするか、なども考えておきましょう。

模試を受けた後

模試を受けた後の復習や解き直しは、とても重要だと思います。

模試を受けたあとは当然、間違えた問題を中心によく復習するべきでしょう。
模試の解答にはたいてい、問題の重要度や正答率が載っています。
重要度が高い問題については、しっかり理解して知識を身に着けていきましょう。

正解した問題であっても、自信をもって正誤判定できなかった肢については復習する必要がありそうです。
復習で得た知識は、情報一元化に使っている参考書やノートに書き込んでおきましょう。

ちなみに、模試の点数はあまり気にしすぎない方が良いと思います。
合格点が取れたらもちろん嬉しいですが、模試は本試験よりも難しく作ってあるものが多いと感じました。

模試を受けてしばらく経ったら、間違えた問題を中心に再び解いてみましょう。
正答率の低い問題は解き直さなくても大丈夫だと思います。
(模試の出題者が、「捨て問」として作っているものかもしれません。)

重要度の高い問題がすべて正解できるようになるまで繰り返すと、かなり力が付くと思います。
市販の模試を含め、5~10回分ぐらいの模試でこれを行なえば、ほとんどの重要テーマを網羅することができるでしょう。

まとめ

模試を十分に活用することは、合格への重要な条件だと思います。
もちろん、過去問や他の問題集も大切ですが、模試にもじっくり取り組んでいきましょう。

点数が低いとショックですが、合格するために重要なステップですから、強気でいきましょう!