2019年度の本試験が終わり、1週間が経とうとしています。
恐らく受験された多くの方々が自己採点を終えているでしょう。

もちろん正確な合否は、合格発表があるまでわかりません。
各社の速報の中には解答が割れている問題もあり、予断を許さぬ状況です。
記述式の採点次第という方も多いでしょうし、補正措置実施の可能性も残されています。

一方で、合否がほぼ確実になっている方もいらっしゃると思います。
喜び、悲しみ、悔しさなど、さまざまな感情があるでしょう。

どのような状況の受験者も、これから各自試される状況があると思います。
一言ずつメッセージを送ります。

まずはほぼ合格確定の方。
おめでとうございます!
努力が報われ、最高の気持ちではないでしょうか。
難易度が高めと言われる今年度の試験で合格確定とは、すばらしいです。

合格確定の方は、2つの点で試されることになるでしょう。
1つは、残念な結果だった方への配慮です。
合格確定はうれしいことですが、SNSなどで他の人が傷付く発言をしないよう気を付けていただきたいと思います。
人格が試される場面です。

もう1つは、これからの過ごし方です。
しばらくは喜びに浸る期間になると思いますが、早めに切り替えて次のステップに進みましょう。
開業準備に入る方、他資格を目指す方などいらっしゃると思いますが、いずれにしてもスタートを早く切ることをお勧めします。

合否がはっきりせず、記述採点待ちという方。
合格発表までの3カ月近くが、非常に長く感じられるでしょう。
生殺しとなるこの期間、メンタルが試され続けます。

多くの先輩方は、合格・不合格にかかわらず役立つ勉強をして待つことを勧めています。
十分にできなかった会社法、改正民法などを学ぶことができるでしょう。

メンタル的にも不安定な立場になりますが、今やるべきことに思いを集中し、合否のことをなるべく考えないようにすると良さそうです。

ほぼ不合格が確定という方。
大変がっかりされていると思います。
多くのものを犠牲にして勉強に打ち込んでこられたはずなので、これほど悔しいことはないですね。
現実を受け止めるのにしばらくかかると思うので、無理をせず、まずはゆっくりすると良いと思います。
今後どうするかは、時間をかけて判断するのが良いでしょう。
不合格でも再挑戦すると決めていた方は、気持ちをリセットでき次第、勉強を再開できますね。

SNS等で合格確定の方の発言を見ると、傷付くかもしれません。
うれしくてつい調子に乗ってしまった人もいれば、わざと人を傷付けるような発言をする人もいます。
なるべく他の人の発言は受け流し、自分自身のことに集中しましょう。
不合格でも、勉強に費やした努力は変わりません。
そのことは誰もが誇ることができますし、必ず次につながるでしょう。

以上のように、どんな立場の方も何らかの点で試されることになると思います。
すべては成長の機会ととらえ、ともに次のステップに向かっていきましょう。
これからも、応援しています。