行政書士試験の対策は、半年から1年をかけてじっくり行なう方が多いと思います。
(状況によっては、もっと長い場合もあるでしょう。)
長期間にわたって勉強を続けていると、どうしても疲れが出てきますよね。
私は、本試験までの長い道のりにおいて、「ギアチェンジ」を意識するのが大切だと思っています。
この記事では、本番を最高の状態で迎えるために、どのように「ギアチェンジ」していけば良いかを考えます。
目次
「ギアチェンジ」が必要な理由
車やバイクは、スピードに応じて1段ずつギアを上げていきますね。
1速で発進し、2速、3速とシフトアップしていきます。
(オートマチック車では自動的に行なわれています。)
ギア付きの自転車でもそうですね。
1速で走り出しますが、もっとスピードを出すためには2速、3速と切り替えていきます。
ギアチェンジによって、より大きな力を出すためにモードを切り替えていくというわけです。
この感覚、資格試験においても大切だと思うんですね。
ここで、資格学習において「ギアチェンジ」を意識するメリットを4つ挙げてみます。
スタートで頑張り過ぎないよう抑えられる
いざ資格試験に取り組もうとすると、最初から張り切り過ぎてしまうことがありますよね。
たしかにスタートダッシュも大切なんですが、飛ばしすぎるのも危険です。
あっという間に燃え尽きてしまう可能性があるからです。
車や自転車も、最初からトップギアで走り出すことはありません。
気持ちを抑えて無理のないペースで始めることで、その後の学習をスムーズに続けていくことができると思います。
中だるみを避けられる
資格試験は長期戦なので、しばらくするとモチベーションが下がってしまうことがあります。
しかし、難関資格に挑むわけですから、1日1日を無駄にすることはできません。
つねに「1つずつシフトアップしていくんだ」という意識を持つことにより、スピード低下を防ぐことができるでしょう。
本試験を最高の状態で迎えられる
「どんなに優秀な受験生でも、ラストスパートは必要」と、ある講師がおっしゃっていました。
それほど、直前期の学習効果は高いということでしょう。
徐々にギアチェンジしていくことにより、ラストスパートをかける余力を残し、最高の直前期を過ごすことができるでしょう。
安定した精神状態が保てる
「ギアチェンジ」を意識していると、学習効率だけではなく、メンタル面でもメリットがあります。
つねに心に余裕を持つことができるのです。
トップギアは直前期まで使わないので、それまではずっと、余力のある状態でいいってことですよね。
もちろん、2速なら2速なりの、3速なら3速なりのベストを尽くしますが、そのぐらいの心の余裕をもって取り組むと、心配しすぎず、楽しく勉強できるのではないでしょうか。
どのように「ギアチェンジ」すれば良い?
では、いつ、どのように「ギアチェンジ」していけばよいのでしょうか?
自分なりの節目をところどころに作って、ギアチェンジするのが良いと思います。
たとえば以下のタイミングが考えられます。
- 毎月の月初め
- 本試験まであと半年
- 本試験の公示日
- 受験を申し込んだ日
- 9月1日(直前期に突入)
- 本試験まであと1か月
- 本試験まであと1週間
(実際にこれらのタイミングでギアチェンジしていくと、1年間で10速以上必要ですが)
ギアチェンジをする際は、「(これまでよりも)もう少し頑張ってみよう!」と決意するとともに、学習戦略を見直し、少しずつ勉強時間を増やしていくと良いと思います。
そして直前期(とくにラスト1週間)は、トップギアで駆け抜けましょう!
ときにはギアを下げることも
基本的には学習開始から本試験まで、ギアを上げ続けるのが理想です。
しかしそうは言っても、受験勉強の期間中にはいろいろなことがありますよね。
体調を崩したり、災害に遭ったり、仕事やプライベートでショックなことがあったり。
そんなときには、ギアを下げる必要があるでしょう。
無理をしすぎると最後まで走り抜くことができません。
一旦スピードを緩めて、まずは自分のケアを優先するのが良いと思います。
状況が整ったら、焦ることなく、またそこから1段ずつギアを上げていけば大丈夫だと思います。
まとめ
法律の勉強は決して楽ではないので、ずっと同じスピードで走り続けていると疲れてしまうと思います。
自分のなかで徐々にギアチェンジしていく感覚を持つと、心に余裕をもって学習を進めていけますよ。
直前期にはトップギアに入れて、本試験で最高のパフォーマンスを発揮できるよう頑張っていきましょう!