伊藤塾から、『うかる! 行政書士 総合問題集』が出版されました。
同シリーズの『総合テキスト』に準拠した問題集です。
この記事では、『うかる! 行政書士 総合問題集』の特徴を画像付きでくわしくレビューします。
目次
『うかる! 行政書士 総合問題集』の特色
『うかる! 行政書士 総合問題集』は、大手資格予備校の伊藤塾が制作した問題集。
予備校のノウハウが活かされた一冊となっています。
それでは本書の特色を見ていきましょう。
296問の演習問題に加え、直近の本試験問題を収録
本書は、合格レベルまでを見据えた296問の演習問題を収録しています。
過去問が中心ですが、要所要所にオリジナル問題もあるのが嬉しいところ。
本書には行政書士試験の全科目が含まれています。
問題形式も、5肢択一だけでなく、多肢選択や記述式問題も網羅されている充実ぶりです。
科目ごとの問題数は以下のとおり。
- 憲法・・・・40問
- 民法・・・・78問(内20問は記述式)
- 商法・・・・20問
- 行政法・・・90問(内12問は記述式)
- 基礎法学・・15問
- 一般知識・・53問
記述式問題が充実しており、半数はオリジナル問題です。
さらに巻末には、直近の本試験問題と解説が収録されています。
これには、早い段階で1年分を通して解くことにより、自分に足りないところを確認する目的があるそうです。
基本的な機能を押さえている
本書は総合問題集としての以下の機能性を押さえています。
- 『総合テキスト』該当ページの記載
- 重要度の表示
- 実施日チェック欄(3回分)
各問題の難易度はあえて記載していないようです。
文章ベースの解説と、各肢の重要度表記
解説ページは、文章でじっくり説明する形になっています。
根拠となる条文や判例が参照されているので、発展的に学習可能です。
さらに、各肢には復習の際の指針となるマークが付いています。
- 【超】・・・超重要
- 【重】・・・重要
- 【捨】・・・捨て問
- 【予】・・・出題が予想されるもの
- 無印・・・・基本知識
肢単位で重要度を表示してあるのは、とても便利ですね。
赤シートが付属する
本書には赤シートが付属します。
- 正解番号
- 各肢の正誤
- 解説中のキーワード
これらが赤字になっているので、赤シートを活用した復習ができるでしょう。
『うかる! 行政書士 総合問題集』の効果的な使い方
本書は、十分な数とレベルの問題を掲載しているので、初期から直前期まで活躍してくれると思います。
資格予備校らしく、冒頭には試験の攻略法がくわしく解説されています。
各科目の分析や学習のポイントは、一読の価値ありです。
その中でも勧められているのですが、理解が足りなかった肢については必ずテキストに戻って復習することにより、力をつけていくことができると思います。
また伊藤塾からは、私がとくにお勧めする『民法・行政法 解法スキル完全マスター』という書籍が出ています。
とても実践的な参考書なので、併せて活用すると効果的でしょう。
なお、本書は問題数が充実してはいますが、さらに年度別の過去問や、記述式問題集にも取り組むと、さらなるレベルアップが可能だと思います。
まとめ
『うかる!行政書士 総合問題集』は、伊藤塾のノウハウがつまった問題集です。
『総合テキスト』と一緒に使いこむことで、全科目を深く学ぶことができるでしょう。