外国人のビザ申請を代行するためには、申請取次資格が必要です。
その資格を得るためには、申請取次事務研修を受講し、効果測定に合格しなくてはなりません。

私は国際業務を行なっていきたいと思っているため、この研修を受けることにしました。
この記事では、申請取次事務研修を受けるところから、実際に資格が得られるまでを振り返りたいと思います。

申請取次事務研修への申込み

研修への申込みはFAXで行ないます。
多くの場合、実施日の1カ月ほど前に、1週間ほどの申込み期間が設けられています。

私は2019年5月の大阪での研修に参加するため、4月に申し込みを行ないました。
今回受けるかどうか迷いもあったので、申込み開始日から3日目にFAXを送信。

先着順での受け付けとなっているため不安でしたが、数日後に無事受付通知が届きました。
あとで知ったのですが、今回はあまりに申込みが多く、本来300人定員のところを400人に増やしたのだそうです。
(それでも多くの人が出席できなかったそう。)
私は受付番号360番台だったので、増員枠になんとか滑り込んだ形です。
入管業務は人気があるので、申込みは早め(できれば申込み開始日)が良さそうです。

受付通知が来た後は、研修代30,000円を振り込みました。
(決して安くないですが、必要な出費ですね!)

研修に向けた予習

申請取次事務研修では効果測定が行われ、これに合格しなければ資格は得られません。
試験範囲や参考資料が指示されているので、頑張って予習しました。

おもに取り組んだのは過去問です。
予備知識はほぼゼロの私でしたが、何回か過去問と解説を読むことにより、表面的なことは理解できました。
入管六法や他の専門書も参考資料として挙げられていましたが、そこまでする必要はないだろうと判断。
(※研修当日に法令集が配られるので、本格的な六法を買うのは研修後でも遅くないと思います。)

とはいえ3万円+旅費を払って臨むので、不合格だけはなんとしても避けたいところです。
繰り返し過去問を解きました。

研修当日

静岡から大阪まで、深夜バスで向かいました。(節約のため。)
早めに到着したので、どこで時間を潰そうかと考えていたところ、ちょうどいいカラオケ店を見つけたので入店。(フリータイム+朝食で200円。安いです。)
朝食を済ませ、一応数曲歌い、最後の予習を行ないました。

研修会場はホテルの大宴会場でした。
びっしりと敷き詰められた座席に400人の参加者が座り、なかなかの迫力です。
配布資料もなかなかの量があり、驚きました。

研修は午前・午後とみっちり行われます。
午前中は入管法の基礎の講義があり、この授業が効果測定の対象になるとのこと。
それはもう、気合を入れて聴きました。
効果測定中は当日配布された資料を見ても良いことになっているため、資料に付箋を貼ったりメモを取ったりと、準備に励みます。

お昼には、お弁当とお茶が配られます。
噂には聞いていましたが、これがなかなか美味しく、3万円払って良かったです(?)。

申請取次事務研修の弁当

そして隣に座った方がとても良い方で、互いの経歴や今後のことを楽しく話し合えました。
その後、ツイッターで知り合った方たちとも(ほんの少しですが)交流できました^^

午後は、入管職員による講義などが行われました。
そして夕方、お待ちかねの(?)効果測定です。
マークシート式で、行政書士試験を思い出します。
といっても問題は10問だけで、予習してあればまず大丈夫というレベルですが。
(そして午前の授業中、講師がそれとなく出そうなところを教えてくれました!)

終了後には、正解発表と解説の時間があるため、自己採点が可能です。
合否通知は後日届くことになりますが、私は満点だったのでホッとしました。
合格点が発表されていないので、数問間違えると不安な日々を過ごすことになりそうです。)

研修終了後

研修終了後は、高速バスの時間が迫っていたので急いで会場を後にしました。
本当はもう少しゆっくりして、ツイッター仲間と交流したかったのですが、仕方ありません。
大阪観光も、今回は一人カラオケだけで我慢です。

隣の席だった方が、急いでいる私に付き合ってくださり、電車の見送りまでしてくださいました。
とても良い方と出会うことができ、来て良かったと思いました。

2週間後、合格通知が届く

研修からおよそ2週間後、合格通知が届きました。
これでやっと取次資格取得の手続きに進むことができます。

必要書類は以下のものでした。

  • 申請書
  • 履歴書(行政書士登録の際の履歴書のとおりに記入)
  • 宣誓書
  • 返信用封筒
  • 2㎝×2㎝の顔写真

顔写真が珍しいサイズです。
私はAndroidの「証明写真アプリ」を使って作りました。
手持ちの画像を任意のサイズにトリミングして、L版プリント用の画像に編集できるものです。
(L版1枚で15枚もの顔写真ができました(^^;)

ちなみに静岡会では、申請手続きの手数料が8,000円でした。
この手数料は、各単位会によって異なるようです。
(無料のところが羨ましいです。)

無事ピンクカードを受け取る

申請から1カ月以上後、やっと申請取次資格を得ることができました。
行政書士会に召集され、倫理研修を受けたあと、「届出済証明書」を受け取ります。
(この「届出済証明書」は、ピンクカードと呼ばれています。)

これで晴れて、入管への取次業務ができるようになりました。
ぜひこの資格を活かしていけるよう、努力していきたいと思います。