行政書士試験対策は、長く険しい道のりです。
とくに独学者にとっては、苦しい時期も多いもの。
思うように学習が進まず、あきらめたくなることもあるでしょう。
本試験まで学習を続けるには、正しい心がまえが必要です。
とくに、「なるべく楽しむ」気持ちと「絶対に落ちたくない!」という気持ちのバランスが大切だと思います。
この記事では、行政書士試験の受験生に必要な心がまえについて考えます。
なるべく楽しむ
行政書士試験の受験生は、どちらかと言えばネガティブになることが多いでしょう。
初学者にとって法律はとても難しく、理解するまでに時間がかかるからです。
ですから基本スタンスとして、「なるべく楽しむ」ことを心がけると良いでしょう。
「なんとか合格しなければ」という気持ちだけが強すぎると、ストレスで押しつぶされてしまうかもしれません。
そうして勉強しない期間がつづくと、合格は遠のいてしまいます。
考えてみれば、受験勉強をとおして新たな知識を身につけられるのは楽しいことですよね。
次のように考えることができるかもしれません。
- 仮に合格できないとしても、生活に役立つ法律知識が身についた
- あまりお金をかけずに、新たな知識をたくさん得ることができた
- 受験勉強をとおして多くの仲間と知り合うことができた
- これまでにないくらい、1つの目標に向かって努力できた
- 一般知識の学習が、社会や歴史を深く知る機会になった
このように、仮に合格できなかったとしても得られるメリットを考えておくと、余裕をもった受験生活を送ることができると思います。
同時に、「絶対に落ちたくない!」の信念をもつ
勉強を楽しむことは大切ですが、せっかくやるのですから合格したいですよね。
この試験に合格するためには、「絶対に落ちたくない!」という強い信念が必要です。
楽しむ気持ちと同時に、絶対に合格するという闘志を燃やしましょう。
次のように考えることができます。
- もし不合格だったら、もう1年同じ苦労をしなければならない
- 合格すれば、次の夢(開業、他資格など)に進むことができる
- 合格すれば、家族や友人に喜んでもらえる
- 合格すれば、自分に自信が持てる
早く合格すれば、それだけ早く次のステップに進むことができます。
たとえば「合格後は行政書士になりたい」という方であれば、早く実務の勉強や開業準備に入りたいですよね。
行政書士になるためには、合格後にもかなりの勉強が必要です。
少しでも早く夢に近づけるよう、「絶対に今年合格するんだ!」という信念を強くもちましょう。
メンタルバランスを保つ
「なるべく楽しむ」と「絶対に落ちたくない!」は相反する気持ちですが、このバランスをキープすることが重要です。
長い受験生活のなかでは、なかなか内容を理解できない自分にいら立ったり、模試の結果に落ち込んだりする時期があるでしょう。
とくに直前期は、ネガティブな感情に支配されがちです。
そんなときは、「なるべく楽しむ」気持ちをもてるよう、受験することのメリットを思い巡らすことができます。
一方、調子が上がってきて、「この試験、余裕かも」「この模試の結果なら、合格できそう」と思ったときには要注意です。
油断すると学習意欲が失われ、足元をすくわれてしまうかもしれません。
そんなときは「絶対に落ちたくない!」というモチベーションを高めるよう意識しましょう。
行政書士試験は難関資格の1つなので、いかに正しいメンタルバランスをキープできるかが合格へのカギとなります。
まとめ
行政書士試験においては、「なるべく楽しむ」気持ちと「絶対に落ちたくない!」という気持ちの両方が不可欠です。
調子が良いときも悪いときも、勉強に対するモチベーションを失ってしまうことがないよう、自らをコントロールしていきましょう。