記述式問題集は各社から出ていますが、『みんなが欲しかった!』シリーズのものは内容がかなり充実しており、コスパが高いです。
この記事では、『みんなが欲しかった!行政書士の40字記述式問題集』の内容をじっくりレビューしていきます。
目次
『みんなが欲しかった!行政書士の40字記述式問題集』の特色
本書は単なる問題集ではなく、記述式問題の解き方を説明するセクションも充実しています。
A5判で400ページ近くあり、記述式問題集としてはかなりのボリュームです。
特色を1つずつ見ていきましょう。
「解法マニュアル」で全体像をつかむ
第1章は「解法マニュアル」です。
- 記述式問題とはどういうものなのか
- いつ、どのような学習をすれば良いのか
- 問題にどのように解答すれば良いのか
などなど、記述式問題に関する基本事項が説明されています。
30ページほどが使われており、初学者でも安心して学習に入ることができます。
「解法テクニック」で具体的な解き方を学ぶ
第2章は過去問を素材にした「解法テクニック」の解説です。
- 記述式問題の類型
- 類型ごとの解き方
- 問題文の読み方のコツ
- 回答を作るための4つのステップ
などなど、実践的な内容が説明されています。
過去問を具体例に挙げながらの解説で、解法テクニックを自分のものにできると思います。
類型化は問題の内容と形式の2面から行っており、詳しい分析がされています。
80ページほどを使った丁寧な解説で、記述式対策のエッセンスが詰め込まれている部分です。
オリジナル問題を解く
実践編では、TACが作ったオリジナル問題を解いていきます。
行政法25問、民法70問と、問題数も充実しています。
解説ページは、前半で学んだ「解法テクニック」にのっとった形。
どの類型に属する問題かを示し、回答までの手順が書かれているので、考え方が学べます
採点基準も掲載されています。
多肢選択問題も掲載
最終章では、多肢選択式問題に取り組みます。
全36問が掲載され、半分近くは過去問からの出題です。
多肢選択式もこれだけの問題数が掲載されているのは親切だと思います。
赤シート対応も嬉しい
本書には赤シートが付いており、解答部分を隠すことができます。
細かな配慮ですが、学習時に重宝します。
『みんなが欲しかった!行政書士の40字記述式問題集』の使い方
本書は解き方の解説ページが充実していることから、独学者、とくに初学者の方におすすめです。
はじめてこの試験に挑戦する場合、記述式の解き方がわからず見当違いな回答をしてしまうことがありますが、本書を読めば早くにコツをつかむことができるでしょう。
もちろん、オリジナル問題も充実しており、有名予備校のTACが作った問題なので、すべての受験生におすすめできます。
記述式問題の学習は配点上でも重要ですが、取り組むことで知識レベルの底上げが期待でき、引いては択一式の点数アップにつながるものです。
多くの問題に触れるため、複数の問題集を解くのも良いでしょう。
本書は、『みんなが欲しかった!』シリーズを使っている方はもちろん、他シリーズを使っている方の2冊目としても最適だと思います。
まとめ
『みんなが欲しかった!行政書士の40字記述式問題集』は、初学者でも記述式のコツを習得できるよう、ていねいな解説が付いた良書です。
オリジナル問題に数多く触れることができ、多肢選択式問題も付いています。
これだけ充実した内容でありながら価格が安く、良心的な教材だと思います。