資格学校のTACによる行政書士試験教材の中から『スッキリとける行政書士』をご紹介します。
主に初学者を対象とする『スッキリ』シリーズですが、本書には他の問題集にはない個性があります。
それは正解を出すまでの過程が学べることです。
この記事では、本書を画像とともにご紹介し、その魅力に迫ります。
※本書は出版社様よりご提供いただきました。
『スッキリとける行政書士』では、正解までの筋道が学べる
『スッキリ』シリーズは、無駄を省き、確実に60%(合格基準点)を取りに行くことを目指して作られています。
その特色を詳しくみていきましょう。
全科目を含み、多肢選択式・記述式も
本書の問題はすべて過去問で、合計164問。
内訳は以下の通りです。
- 基礎法学:6問
- 憲法:20問
- 行政法:47問
- 民法:28問
- 商法・会社法:16問
- 多肢選択式:11問
- 記述式:12問
- 一般知識:24問
初学者にもわかりやすく書かれており、そのコンセプトは問題集の構成にも表れています。
問題を解く過程がわかる構成
すべての問題が以下の構成となっています。
どのような考え方で、どんな知識を使って問題を解けば良いのかがわかり、必要な思考パターンを身に付けることができそうです。
冒頭に問題文。
難易度の表記もあります。
「この問題のKey Point」
出題のタイプ分けや分析、問題文を読む上での注意点などが説明されています。
「思い出そう!」
問題を解くために必要な知識の整理。
「この問題はこう解く!」
実際に問題を解くためのコツ・ヒントです。
「肢別解説」
最後に肢ごとの詳しい解説と正解があります。
問題によっては、関連知識のコラムも掲載。
『スッキリとける行政書士』の使い方
本書の構成を生かすため、まずは自力で問題を解いてみます。
ただ正解を見つけるだけではなく、肢ごとの正誤やその理由を確認すると良いでしょう。
問題を解く際に「この問題のKey Point」を読むことで、問題の分析をする習慣を付けることができそうです。
その後「思い出そう!」で必要な知識を確認したり、「この問題はこう解く!」で出題者の意図を読み取れていたか確認します。
最後に肢ごとの解説を読み、自分の解答と突き合わせていきます。
知識が足りない部分が見つかったら、参照されているテキストのページを復習しましょう。
本書は問題数が限られているものの、重要論点は網羅されており、バラエティーに富んだ問題に取り組めるのが魅力。
そして何より、正解にたどり着くまでのプロセスが詳しく解説された珍しい問題集です。
独学者にとっては、このような解説型の問題集は助かるのではないでしょうか。
もっとも、さらに合格可能性を高めるためには、他の問題集も使って多くの問題を解く必要があると思われます。
本書を終えて余裕がある方は、記述式問題集などに取り組むことをおすすめします。
まとめ
本書は思考の型を身に付けられる、初学者・独学者にピッタリの問題集です。
短期間での合格を目指す方が集中して取り組む場合にも、長期にわたって準備する方のファーストステップとしても効果的な一冊と言えるでしょう。