苦労してなんとか申請書類をそろえた私。
行政書士会にアポを取り、ついに申請手続きに行くことになりました。
果たして無事に申請できるのでしょうか?

この記事では、申請手続き当日と、後日行なわれた事務所調査の様子をお伝えします。

行政書士会での登録申請手続き

書士会での登録申請手続きについて、時系列で振り返ってみたいと思います。

法務局で「登記されていないことの証明書」を取得し、書士会へ

私は必要書類のうち、「登記されていないことの証明書」だけは当日取得することにしました。

というのも、この書類が取得できるのは法務局。
(支局ではなく、本局でのみ取得可)

この法務局は行政書士会の近くだったので、申請前に寄っていくことにしたのです。

法務局に行くのは初めてだったので、やや緊張。
しかし書類の取得自体は決して難しいものではなく、10分ぐらいでもらえました。
ちなみにこの書類は住民票などとは異なり、申込書に記入した文字(氏名、住所、本籍地)がそのままコピーされて出来上がるんですね。
そこにはちょっと驚きました。

書士会のアポまではまだ時間があったので、近くの公園で休みつつ、申請書類を確認。
間違いなく揃っています。
さぁ、いよいよ書士会へ乗り込みます!

行政書士会にて、申請手続き開始

結局10分ぐらい前に着いてしまったのですが、すぐに手続きを始めてもらえました。

担当のお姉さんに書類一式を渡すと、書類確認が始まります。
そして確認スタートから1分もしないうちでした。

「あ、『登記されていないことの証明書』ですが、これでは受け付けられません。」

・・・えっ?!

「本籍地の欄なんですが、『123番地4』のところを『123番地の4』と書かれているので・・・」

・・・えーっ?!ダメなんですか?では直して訂正印・・

「ごめんなさい、ダメなんです。」

・・・わかりました、法務局で取り直してきます(T_T)

そうなんです。
「登記されていないことの証明書」の住所と本籍地欄は、手書き文字がそのまま反映されます。
そしてその部分は、住民票と100%一致していなければ書士会で受け付けてもらえないのです。

まさかそんなに厳しいとは思わず、チェックを怠っていました>_<
私の場合、住所には番地の後に「の」が入り、本籍地には入らないんですね。
こういう場合はとくに注意が必要だと思います。

結局、どんなに可愛くお願いしてもダメなようなので、他の手続きが一通り終わってから法務局に戻るということにしました。

他の書類確認は問題なく終わり、ここからは入会申込書などさまざまな書類の作成作業。
この書類がとても多く、これにも驚きました。
20枚ぐらいはあったでしょうか。
入会申込書、事務所台帳、各種誓約書などに、名前や住所を記入していきます。

あまりに多いので、はっきり言ってどれが何の書類なのかはよくわからないまま記入していましたが^^;
とにかく必要事項を書きまくり、印鑑を押しまくって書類作りは終わりました。

ここまでのところ、時間にして1時間近くはかかったと思います。
私は「登記されていないことの証明書」のミスにショックを受け、テンション低めのまま作業を終了。

「これで手続きは終わりです。あとは『登記されていないことの証明書』を・・」

・・・わかってます!>_<笑

再び法務局へ

というわけで、法務局に舞い戻ってきました。
近いと言っても、15分くらい歩くんですよ。
寒いし、悲しかったです。

担当の方に事情を伝えると、すぐに出し直してくださいました。
ちなみに、当日中だったからか無料で直してもらえました。

再び書士会へ

間違っていない「登記されていないことの証明書」を手に、再び書士会へ。

「取ってきました!」
「はい、お疲れ様でした。これで終了になります。」

このミスさえなければ、申請手続きは1時間もかからなかったかもしれません。
みなさんも、ぜひお気をつけください。

支部長さんによる事務所調査

登録申請から数日後、入会する支部の支部長さんから電話がありました。
「書士会から申請の連絡があり、事務所調査に行きたい」とのこと。
数日後に来ていただけることになりました。

静岡県の場合、「事前確認手続き」によって事務所の書類審査は済んでいます。
ですので事務所調査では、必要な備品がそろっているかが見られることになりますね。

どんな先生が来るのか心配していましたが、当日いらっしゃったのは60代の優しい先生。
事務所調査もほどほどに、行政書士としてやっていくことについてさまざまなアドバイスをしてくださいました。
とてもホッとしたのと同時に、行政書士になることがいっそう楽しみになりました。

このあとは、支部長さんが調査結果を書士会に報告し、申請が日行連に上げられ、そこで最終的な審査が行なわれる流れになります。

まとめ

登録申請では、必要書類の確認と、多くの書類作成が行なわれます。
時間は1時間程度です。
「登記されていないことの証明書」は、くれぐれもお気をつけて。

事務所調査は、支部長さんに地域の情報をお聞きできるチャンスです。

次回はいよいよ、行政書士としての登録前後の模様をお伝えします。